こんな男が日本にいた! 江戸時代有数の大富豪一族の若き当主で紀州太地の捕鯨集団「太地鯨組」を率いる好漢・太地覚吾。<br />鯨が捕れなくなり沈み込む村を救うべく、日本全国を駆け巡る。<br />だが維新により根底から激変する国の有り様が、未曽有の海難事故が、さまざまな困難が、奮闘する覚吾を襲う。<br />逆境と戦い続けた幕末・維新の知られざる傑物の人生を、『巨鯨の海』で読書界の度肝を抜いた伊東潤が描く興奮・感動の傑作!