砂漠に不時着した飛行士「ぼく」の前に突然現れた不思議な少年は、ちいさな星からやってきた王子だった。<br />わかりあい、やがてかけがえのない友人になったとき、王子は自分の星に帰ることを告げる……。<br />王子の言葉は、ずっと忘れていた、たくさんのことを思い出させてくれた。<br />「目ではなにも見えないんだ。<br />心でさがさなくちゃ」。<br />飛行士としての経験豊富なサン=テグジュペリにこそ紡ぐことのできた色褪せることのないファンタジー。<br />【光文社古典新訳文庫】