八百長で球界を追われた名投手・本多陽一郎は、パリで地味な生活を営む。<br />とはいえ世話になった組織とのしがらみで、街の裏側に精通し、闇の仕事(ヤマ)を踏むこともある。<br />……そんなある日、一人の少年と出会った。<br />アマ・チームの剛腕投手。<br />本多の内に潜む、野球への熱き思いが燃えた。<br />彼をプロ投手に育て、日本へと導く。<br />――「男」たちがいる、「気分のいい」物語。<br />