「白い人が、微笑みながらやって来る……」緑色の手帳に残された少女の手記。<br />彼女は迷い込んだ森のなかで「白い人」に魅せられ、導かれて……(「白魔」)。<br />平凡な毎日を送るロンドンの銀行員にウェールズの田舎の記憶が甦り、やがて‘本当の自分’に覚醒していく(「生活のかけら」)。<br />自らも絶望のうちに黒魔術に傾倒した経歴を持つ不遇の英国作家マッケンが、魔の世界を幻視する幻想怪奇短編! 本邦初訳の3篇を含む。<br />