「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」横浜と奈良で見つかった二つの刺殺体。<br />それぞれの現場には血に染まった梶井基次郎(かじいもとじろう)の文庫本が残され、同じ箇所に傍線が引かれていた。<br />遺留された凶器も同型の果物ナイフ。<br />さらに、黒いコートを着た長髪の男が目撃されていた。<br />犯行時刻の差は約7時間。<br />同一人物の犯行は可能なのか!? ルポライター・浦上伸介(うらがみしんすけ)が犯人を追う!