ロンドンの閑静(かんせい)な住宅街にその屋敷はあった。<br />ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。<br />しかし、そこには「何か」がいた。<br />商社駐在員の妻と子、作家志望の青年……屋敷を借りた日本人はみな、次々と心を病むか、凄絶(せいぜつ)な死を遂げるのだった。<br />血みどろの地獄絵図を繰り広げる邪悪な存在の正体とは? 「館ものホラー」の伝説的傑作が、いまここに甦(よみがえ)る!