文化九年。<br />遠山金四郎の父・景晋(かげみち)は長崎奉行を命じられた。<br />鎖国の世にあって阿蘭陀(オランダ)、清(しん)と交易する長崎は、抜け荷(密貿易)横行の地でもある。<br />その根絶こそが景晋の責務であったが……。<br />首謀者のひとり、水野忠成(みずのただあきら)は事件の発覚をおそれ、遠山父子に奸計(かんけい)を仕掛ける! さらに物語は、擬装船二隻の入港という大事件へと展開……。<br />圧倒的スケールの大型時代小説!