小説家志望の中国人・叢中榕(ツォンチュオロン)は、父親の縁で親しくなった二階堂警視から、有益な意見を得て小説を書いた。<br />『フーダニット』と題された小説は、バラバラにされた死体が各地で発見されるという本格もの。<br />しかも、二階堂と妻の日美子までが作品中に登場する。<br />二階堂と日美子は、読後の感想を中榕に話し始めるが……。<br />