「鮎川哲也さんは謎と論理の小説に優れた、ごく少数の作家の一人である。<br />トリックは尽きた尽きたといわれているが、この作者にとっては、トリックは決して尽きていない」(江戸川乱歩)――精緻に組み立てられた〃完全アリバイ〃はいかにして破られるか? 一作ごとに創意を盛った珠玉の七編。<br />