ある日、帰宅したばかりの田島敏子に、へんな電話がかかってきた。<br />聞きおぼえのない女の声で、夫の和之が浮気をしているという。<br />敏子は、そのことを夫に話した。<br />一笑に付すものと思っていたところ、夫は簡単に浮気を認めた。<br />彼女は、彼を許す条件として、自分も浮気すると宣言し家を出た。<br />(表題作) 男女の愛憎と、性の深遠を描いた官能&サスペンス傑作集!