浅見光彦(あさみみつひこ)は、母・雪江(ゆきえ)にお供を命じられ、三州(愛知県東部)へ旅に出るはめとなった。<br />目的は「殉国七士の墓」に参拝すること。<br />そこで出会った老人が、翌朝、死体で発見された。<br />警察から疑いをかけられた光彦は、犯人を捕まえて、身の潔白を証明すると宣言。<br />伊良湖(いらご)岬、三河湾の美しい風景のなかで、‘名探偵’光彦が、複雑な真相を鮮やかに解き明かしていく――。<br />