高名な老作家グスタフ・アッシェンバッハは、ミュンヘンからヴェネツィアへと旅立つ。<br />美しくも豪壮なリド島のホテルに滞在するうち、ポーランド人の家族に出会ったアッシェンバッハは、一家の美しい少年タッジオにつよく惹かれていく。<br />おりしも当地にはコレラの嵐が吹き荒れて……。<br />『魔の山』で著名なトーマス・マンの思索と物語性が生きた、衝撃の新訳。<br />