渋谷区の公立中学に通う14歳の尚美と絵麻。<br />尚美は、30歳の恋人と両親公認の交際をつづけ、絵麻は、母と二人きりの家庭に、息苦しさを感じている。<br />いまどきの中学生のなにげない日常。<br />そこには、瑞々しい感受性と自意識の世代が持つ、ちょっと大人な、せつない思いが溢れている――。<br />若い読者に、そして、少し疲れたあなたに読んでほしい、煌(きら)めきの9編!