疾走して来た車が、私設託児所の幼児をはねて、逃走した。<br />重症だった。<br />車の目撃者はいない。<br />保母・野島美佳が治療費捻出のため愛人バンクへ。<br />そこで地方選出の代議士・野木雷造に会い、夜の東京夫人となる。<br />ところが、「子供をはねたことがある」と野木が洩らした言葉から、惨殺事件へ。<br /> 著者の本領を発揮する会心作!