どん底の境遇のなかで謹厳実直に物を書き続けて30余年。<br />不意に多少の財産を手にしたライクロフトは、都会を離れて閑居する。<br />四季折々の自然の美しさに息を呑み、好きな古典文学を読み耽りながら、自らの来し方を振り返る日々──。<br />味わい深い随想の世界を心に染みる新訳で。<br />(『THE PRIVATE PAPERS OF HENRY RYECROFT』改題)