私立探偵社に務める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。<br />間もなく終点、その時亜木子は席を立った。<br />列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。<br />だが亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった……。<br />神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。<br />