豊臣恩顧(おんこ)の福島正則、加藤忠広らの改易(かいえき)が続くなか、利常は英知を駆使して前田家の安泰を目指す。<br />武威(ぶい)の徳川に対し、‘文化立国’で挑戦する利常。<br />諸国から一流の職工、芸術家を招き、金沢城下に絢爛豪華な百万石文化を築く。<br />辰巳用水の掘削(くっさく)、‘改作法’など、善政を敷いた名君の実像を『前田利家』『前田太平記』の著者が渾身(こんしん)の筆致で描く、長編歴史大作!