「正社員から嘱託(しょくたく)にして下さい」上京以来8年。<br />平岡義彦は、子会社を任せるという社長に断り、ボーナスのもらえない人間となった。<br />生活の安定よりも原稿の書ける時間が欲しい。<br />小説家になる夢を持ち続けていた。<br />仕事は今までどおりこなし、同僚の愚痴も聞く。<br />そんな義彦にも淡い恋の予感が……。<br />恋に仕事に、青春の日々を過ごした青山。<br />ここに著者の原点がある!