シナリオ作家の矢柴研一は、画家・木原登の描いた一枚の絵に、遠く記憶の底に眠っていた何かを揺さぶられた。<br />彼は閉ざされた過去を求めて、富山県の五箇山へ……。<br />そこで三十数年前に首桶村で起きた惨劇の輪郭が浮かぶ。<br />だが、真相に迫る矢柴の周りに不可解な死が連続して発生、彼の身にも……! ハード・サスペンス推理の傑作。<br />