かくれんぼで鬼から身体を隠していたら、いつの間にか消えてしまった子。<br />恋人の声がして、目を凝らすと、別れた女房の顔がある。<br />友人の危篤で駈け付けると、何もなく、首を傾げて帰宅したら、心臓発作の報が届く。<br />ページをめくるごとに文章の妖しさに囚われていく。<br />著者自ら名付けて、ふしぎ小説。<br />掲載の12編は240冊の作品群から著者が厳選した、その神髄である。<br />(『ミッドナイト・ギャラリー』改題)