四国高松藩の下級武士の家に生まれた平賀源内は、長崎で混血の花魁を連れだし、江戸へ出た。<br />家業も家督も捨て、気ままな男やもめの源内だが、いい女にはすぐ靡く。<br />彼は老中・田沼意次の庇護の許、天性の才覚を発揮して本草学、物産学、文学、更にはエレキテルの発明と一攫千金の夢を追いつづけるが……。<br />日本の発明王にして稀代の好色漢・平賀源内の破天荒な生涯。<br />