男谷平蔵(おたにへいぞう)の三男・亀松は、7歳で旗本勝家の養子となり、小吉と名乗る。<br />学問嫌いの彼は、喧嘩に強くなることこそ出世の早道と信じて、道場破りや喧嘩三昧の日々を送っていた。<br />行く末を案じた父親は、小吉を座敷牢に幽閉。<br />そして許嫁(いいなずけ)と二人きりにしたところ、長男・麟太郎(海舟)が生まれたことで……。<br />勝海舟の父・小吉の自由奔放な生涯を描く、痛快時代力作!