「脱ぐぞ」男はいきおいよく裸になり、今度は私の顔の上に馬のりになった。<br />あかい口紅のままの私の唇に、ぐいと無理やり──女の怨念、女の献身、女の悲嘆、女の愛憎、女の倒錯……。<br />銀座のママ、作詞家など波乱の人生体験をもつ著者が、はじめて女の側から‘男と女の本音の世界’を描いた、切れ味するどいロマン傑作集!