鎌倉の病院で看護婦が刺殺された。<br />彼女は屏風に書かれた歌の中の‘河’と‘童’の文字に血で印を付けて死んでいた。<br />床には水がこぼれ、水藻の臭いが! 一方、川崎市内の産院から建設大臣の孫が誘拐され、現場を目撃した看護婦・圭子も一緒に連れ去られた。<br />しかし、犯人は身代金受取りに失敗。<br />嬰児も取り違えと判明し、二人の命を……。<br />サスペンスあふれる推理傑作。<br />