岩中妙子は56歳の専業主婦。<br />転居先の自治会で防犯部長を押しつけられる。<br />だが、持ち前の好奇心から、次々と謎を追いかけていくことに……。<br />墓苑のセールス電話が引き起こす脅迫騒動(「墓苑とノーベル賞」)、生垣に貼られた犬の糞尿への過激な警告文(「警告と署長感謝状」)など、日常の些細な出来事から広がる事件を鮮やかな推理で解明する連作ミステリー。<br />