来条美箱(らいじょうみはこ)は、就寝前に‘カヴァハイ’という飲み物を飲んで不思議な夢をみた。<br />ホテルの一室での密室殺人。<br />しかも容疑者は、別れた夫・靖彦だった。<br />彼の虚言癖が原因で別れたのだが、なぜか憎めない。<br />靖彦が助けを求めてのテレパシーではないか、と感じた美箱は、謎解きを開始するが……(表題作)。<br />鬼才が放つ、奇妙で不思議なファンタジック・ミステリー。<br />