昭和初頭、越中富山の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々! 宴会のさなか、青年が毒殺された! 嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報われぬ思いを知る……(「毒の行方」)。<br />花に興味のない独身の新聞記者が妙義山で遭難した。<br />さくらそうを採りに行っていたという。<br />なぜ──?(「紅蓮乙女」)男女の愛憎、人生の機微を活写した味わい深い推理物語!