死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。<br />カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは……。<br />ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛けが施される。<br />斬新で型破り、スーザン・ソンタグやハロルド・ブルームなどの高名な批評家も高く評価する、ブラジル文学の頂点に座す作家の最高傑作。<br />