ホテルの喫茶ルームで向かい合う中年の男女。<br />「二十八日の夜は?」との女の問いに、男は「二十八日? ああ、用がある」と答えた。<br />漠然とした『用』という言葉で片付けた点に、この二人の関係が見えた……!? 作者が街の中でふと耳にした会話。<br />そこから想像がふくらみ一編の小説が生まれる。<br />短編の名手ならではの好評新スタイルミステリー!