牧村伸郎、43歳。<br />元銀行員にして現在、タクシー運転手。<br />あるきっかけで銀行を辞めてしまった伸郎は、仕方なくタクシー運転手になるが、営業成績は上がらず、希望する転職もままならない。<br />そんな折り、偶然、青春を過ごした街を通りかかる。<br />もう一度、人生をやり直すことができたら。<br />伸郎は自分が送るはずだった、もう一つの人生に思いを巡らせ始めるのだが……。<br />