浅草の堀田原で、水も滴るばかりの年増が殺されていた。<br />奇妙なことに、番でもするように小猿が乗っていたというのだ。<br />頭を抱え込む親分衆の前に現れたのが、半太と名乗る「渡り者の岡っ引き」。<br />半太は的確な目串で、奇怪な事件の真相を暴いていく。<br />(「女の上に猿がいた」) あちこちの親分を渡り歩いては、颯爽と解決していく姿を小気味よく描いた異色の捕物帖!