作家生活35年にして文学賞を受賞した竜ヶ崎肇(りゅうがさきはじめ)は喜んでいた。<br />ところが授賞式直前、盗作を仄(ほの)めかす女性に呼び出されホテルの一室に赴くと、なんと彼女は死の間際! 慌ててその場を去る肇だが、目の前で愛車が爆発! やむをえず、新人編集者・あかりの危うい運転で会場に向かうハメに。<br />同乗者は銃を持った指名手配中の殺人犯! 授賞式には無事間に合うのか!?