新進作家・沢地十糸子は南アルプス北岳登山に清田修三を誘った。<br />彼を殺す目的で――! 自分という愛人がありながら妹を犯した清田に恨みをこめ、ナイフを振り上げた十糸子から、清田は逃げ去った。<br />それなのに、後日、清田は遺体となって発見された!? あの日、彼を狙う別の人物がいたのだ。<br />だが、警察は十糸子を追及しはじめる。<br />恐ろしき心理劇の結末とは?