人間は誰でも殺される動機をもっている。<br />京都郊外に『B・W・リサーチ京都』という謎の研究所が誕生した。<br />小金持ちの軽食喫茶を営む近藤小一郎の出資である。<br />所長・若狭芳樹と他の四人の幹部は、犯罪者であり、借金魔の会社員。<br />儲かることなら脅迫も平気だ。<br />ついには女事務員を絡めて、近藤を殺害、保険金を狙う。<br />著者の名作『鬼畜』を彷彿させる人間の究極像。<br />