星海(せいかい)銀行の真弓伊織(まゆみいおり)と和倉(わくら)銀行の桜田直稔(さくらだなおとし)は共にワンマン頭取として鎬(しのぎ)を削り合いながら業績を伸ばしてきた。<br />ところが両頭取それぞれの思惑をはらんだ両行合併の話が持ち上がる。<br />成功すれば世界第三位の大手銀行の誕生だ。<br />だがいざ実現となると和倉側から反論が湧き、銀行内部の懊悩が炸裂(さくれつ)する。<br />銀行マンでこそ知る内幕小説!