おれは、博多に住む売れないロッカー、青木満34歳。<br />安アパートで見果てぬ夢を抱きつつ、ギターの練習に明け暮れる毎日だ。<br />そんな折、連続爆破事件の現場に遭遇。<br />弾みで、バンドのCDが爆破犯の遺留品に紛れ込んでしまう。<br />話題の犯人に影響を与えたカリスマバンドとして、一躍有名になったおれたち。<br />だが、ある日やつらは突然やって来た……。<br />「流」で直木賞を受賞した著者の、ロック魂迸る快作!