吉武源一郎は東京・武蔵野の名門・清涼学園女子大学と、新宿カルチャーセンターで映画論を受け持つ長身のハンサム講師である。<br />一見さわやかな印象だが、実際は好色なテクニシャン。<br />彼に憧れる同僚の若い講師、名家の子女たち、暇をもてあます人妻が懸命に大接近を試みる。<br />男性の夢を、この一冊に盛り込み、著者独特の筆致と描写で味付けした超ど迫力の野心作。<br />(『美人講師くずし』改題)