四十半ばをすぎた鵜ノ木は、年に二回欠かさず山に登る。<br />彼が横尾山荘で知り合った青年安西は、北アルプスの経験は浅かった。<br />鵜ノ木は、連れを欲しがっている彼と蝶ガ岳を目指すことになった。<br />天候の急変とともに二人の間には異様な空気が……!?〈光文社・「小説宝石」エンタテインメント小説大賞受賞作「九月の渓で」〉 傑作山岳ミステリー七編収録!