広告代理店営業部長の佐伯は、齢(よわい)五十にして若年性アルツハイマーと診断された。<br />仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。<br />銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。<br />けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう! 山本周五郎賞受賞、映画化もされた感動長編。<br />待望の電子書籍化!