二十歳の繭村甲斐子(まゆむらかいこ)は、大きな瞳と高い鼻、豊かな乳房とくびれたウエストを持つ女性だった。<br />だが、彼女は名医・大曾根(おおそね)に懇願し、全身整形をする。<br />一方、同郷の望月阿倍子(もちづきあべこ)も、社会人となった新生活を機に整形。<br />その姿は甲斐子そっくりになった。<br />正反対の考えのもと、整形をした二人の、整形後の運命はいかに――。<br />美しさとは? 幸福とは? 根源を問う衝撃作。<br />