相模湾沖で発生したM7.9の巨大地震は、日本の首都機能を一瞬にして崩壊させた。<br />内務大臣に就任した後藤新平は、未来を見据えた都市計画をもとに、帝都復興への壮大な構想を描いた。<br />高額な復興資金、利権にこだわる各省庁の思惑、土地所有者からの反対。<br />幾多の困難が立ちはだかるなか、後藤は高邁な理想に向かい突き進む。<br />「真の政治家」の姿を問う著者渾身の傑作。<br />