底冷えのする京都・八瀬(やせ)の広壮(こうそう)な屋敷に続発する怪異。<br />石灯籠(いしどうろう)が宙を舞い、池の鯉は一夜にして全滅……。<br />それは名門・洛北家を舞台に起こる連続殺人事件の前兆だったのか。<br />最初の犠牲者は女当主の亜矢子(あやこ)。<br />その後も一人、また一人と……。<br />出入りの庭師・松原桜子は、洛北家の娘・千夏(ちなつ)のために謎に満ちた事件に挑んでいく。<br />著者渾身(こんしん)の京都本格ミステリー!