事件はまず、浅見光彦の自宅付近にある平塚(ひらつか)神社で起きた。<br />商社マンが謎の言葉を残して刺殺されたのだ。<br />さらに、古都・金沢で、惨劇が発生した。<br />兼六園(けんろくえん)近くの「美術の小径(こみち)」の急な石段から、女子学生が突き落とされ死亡したのだ。<br />彼女は商社マンの最後を、偶然目撃していた!? ……2つの殺人事件の繋(つな)がりを求めて北陸に飛んだ光彦は、事件解明の鍵をつかんだが……。<br />