色白で目が大きく、「姫若子(ひめわかこ)」と渾名されていた長宗我部家の若殿、元親(もとちか)は、初陣の日に意外にも勇敢な荒武者ぶりを発揮。<br />やがて縦横の機略をめぐらし、周到な駆け引きによって、四国全土を掌握した。<br /> しかし、豊臣秀吉の台頭により、せっかく手に入れた三国を奪われ、もとの土佐一国にもどされる…。<br />全国統一を夢みた男の野望に満ちた生涯を描く力作。<br />