信州の天竜峡――美貌の少女まんが家・百々田鈴子が全裸死体で浮かんだ。<br />鈴子は「マルセーユの虹」を描いた佐々原由香里の〃女王の座〃をおびやかす存在だった。<br />だが、鈴子の遺留品は愛知県三河湾で見つかり、胃からは海水が……? かつて劇画の原作者としても活躍した著者ならではの、まんが界の実態を抉る本格推理の傑作!