森のなかの湖畔近くで暮らす漁師の養女オンディーヌは、ある日馬を休める納屋を借りに来た騎士ハンスに出会い、一目で恋に落ちる。<br />ハンスもまた無邪気で美しい彼女に魅かれ、ともに城での生活を始める。<br />ただ、彼女は人間ではなく、水の精だった――。<br />水の精が「いまの言葉」で生き生きと語りだす。<br />躍動感に満ちた20世紀フランスの国民的作家、ジロドゥの演劇の頂点。<br />