大学生になった僕は、歌舞伎町に入り浸るようになっていた。<br />恋人と別れ、フーテン生活を送る日々。<br />街頭で自作の詩集を売る仲間や学生運動に身を投じる者など、個性的な人々との濃密な出会いがあった――。<br />ビートルズやツイッギーが日本の巷を賑わした昭和40年代の新宿を舞台に、フーテン生活を送る大学生の僕と、若者たちの生きざまを赤裸々に描く。<br />