兜町の名門証券・玉文(たまぶん)グループは、相場師・玉木文吉(たまきぶんきち)が一代で築き上げた。<br />文吉亡きあと、長男の由晴(よしはる)がグループの中心企業・玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を継ぐ。<br />……バブル崩壊の不況下、玉文証券が経営危機に陥ると、由晴は責任逃れに終始。<br />耕司が協力する代わりに経営責任を問うと、兄弟は敵対関係に。<br />ここに名家の出、由晴の妻が絡み骨肉の内紛劇が起こった。<br />