藤堂新一は十年前、亡父から引き継いだ事業が困窮のどん底にあり、窃盗を働いた。<br />藤堂の代わりに誤認逮捕された男がなぜか犯行を自供、そして服役……!? 事業が順調に軌道に乗った今、藤堂はその男に償おうと接近を計った。<br />男はなぜ冤罪を主張しなかったのか?――巧妙なアリバイの罠と結末の意外性、書下ろし力作!