あと一週間で、輝かしきはずの二十一世紀。<br />しかし世界は、経済恐慌や、コンピュータによる管理社会、そして核戦争の予感で荒(すさ)みきっていた。<br />──明石刑事は、売春婦射殺事件を追って、殺人とテロ、難民やエイズ患者であふれた冬の東京をさまよい歩いた。<br />闇に蠢(うごめ)く麻薬密輸組織! 迫真の筆致で描く近未来サスペンス力作!